こんばんは!
昨日、お嬢がマンションの部屋を改装したと聞き、マドンナと戦士くんとお邪魔してきました!
絵本の世界のような雰囲気で興奮してしまったので、今日は稚拙でチープなお話を書きました。
さきに落としておきましょう。
もうしわけありません!
あるところに世界を旅するひとりのララフェルがいました。
「ん~たしかこの辺って聞いたんだけど…」
ララフェルはこの森の奥に「有名な画家」が隠居していると聞き、旅の途中に立ち寄ってみようと思っていました。
「あ…ここかな…?」
そこはちいさなログハウスでした。
ララフェルは深呼吸を一つして扉をノックします。
「こんにちは、どなたかいらっしゃいますか」
ログハウスの中には二つの部屋があり、軽く要件を伝えたララフェルは、書斎であろう書籍と画材が雑然とした部屋に通されました。
ついに「有名な画家」に出会えたララフェルは興奮を隠しながら挨拶をします。
「突然の訪問を受け入れてくださりありがとうございます。」
「なにもお構いできないとおもうがゆっくりしていっておくれ」
画家はそう言うと本を読み始め、ララフェルとは目を合わせなくなりました。
ララフェルは、各地で彼の作品を目にしてきました。作品をみるたびに感動し、時に励まされ旅を続けてきたのです。その想いを伝えたい、そして今までためてきたお金で小さな絵を買いたいと思っていました。
ララフェルはいままでの想いを丁寧に伝えると最後に「お願いします!」と頭をさげました。静かに聞いていた画家は、本に目を向けたまま少し困った顏をしながら一言だけつぶやきました
「…それはできない」
ララフェルは残念に思いましたが、絵が買えないことよりも、画家の困った顏が気になりました。
「わかりました。お話きいてくださりありがとうございました。
ところで、なにか困り事があるのでしょうか…」
画家は本を読むのをやめ、ララフェルと向き合いました。そしてゆっくりと悩み事について話はじめました。
彼には愛娘がいること。
娘は体が弱いこと。
養生のためにこの地に来たが、体調が優れない様子であること。
ララフェルはすべて聞いてから、おずおずと口を開きました。
「…私は、しがない旅の薬師です。たいした力はありませんが…。各地を渡り歩き知識は人よりあると思います…。どうか、娘さんの様子を私に診せていただけませんか…?」
画家は今日初めてあったララフェルの真摯な姿を見て、彼女を信用してみることにしました。
ララフェルの調合した薬はとてもよく効き
娘は日に日に元気になっていきました。
「ララフェルさん、貴女のおかげだ。本当にありがとう。」
「私もみなさんの笑顔がみられて本当にうれしいです!」
娘が町に出かけられるほど元気になった日、ララフェルと画家は互いに喜び笑いあいました。
「そういえば、私の絵が欲しかったのではなかったか?いくらでも渡そうどれがよいか」
「いえ、だいじょうぶです。そのかわり、かなえてほしいことがあるのですが…」
「絵よりほしいもの、なんだろうか」
ララフェルはこのログハウスにいつでも立ち寄ってよい許可をもらいました。画家の絵よりも画家が絵を描いている姿を見たくなったのです。
それからは季節に一度、ログハウスにララフェルが訪れるようになりました。